屏東

１２時１０分発の華信航空で台北からママの故郷の屏東に行く。実に１０年以上ぶりになる。台北とは違い、なんとなくゆっくりと時が過ぎていく気がする。まあ、それでも原チャリやら車は規則という規則を守らず走ってるけど。あたしが保育園、小学校のころ、遊びにきていた祖父母の家は今はおじさん夫婦が住んでいるのだが、その姿は昔とは違い荒れ果てていた。おじさん夫婦には子供がいないので、二人で住んでいるのだけれど、４階建ての大きな家はとても忙しい二人では管理できないようで、中庭の池にはもう水がなく草木がぼうぼうと生えていて、トイレは壊れてるし、使ってないお風呂場にはごきぶりの死骸はあちらこちらにあるし。少し淋しい。写真で見ると、人々がたくさん集まって、この大きなうちでにぎわってるのがわかるんだけど、今はそれがぜんぜんなくなってしまった。今アメリカに住んでいる祖母は台湾を愛しているのだが、この家に帰ってくるのが辛いらしく、台湾にはここ数年帰っていない。その気持ちもよくわかる気がする。あたしも小さい頃の思い出で、育って来たのだけれど、実際現実をみるとやっぱり辛いね。